米Infonetics Researchが英国時間4月9日に,ブロードバンド・ゲートウエイの世界市場に関して調査した結果を発表した。それによると,2002年における世界ブロードバンド・ゲートウエイの売上高は6億4500万ドルで,出荷台数は750万台にのぼった。2006年には,売上高8億3400万ドル,出荷台数1630万台に達するとみる。

 「広帯域接続の普及と,ゲートウエイの価格低下が,市場の成長を後押しする。注目すべき分野は,無線ブロードバンドだ。無線ブロードバンド・ゲートウエイの売上高は,2002年の2億7600万ドルから,2006年には2倍以上に成長する見通しだ。無線用ゲートウエイは,有線用と比べて1台あたりの利ざやが大きいため,市場は好調に拡大する。また,VPNやセキュリティ機能を強化したブロードバンド・ゲートウエイの利用も大幅に広まるだろう」(Infonetics Research社のRichard Webb氏)

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・世界の無線ブロードバンド・ゲートウエイの売上高は,2002~2006年に年平均24%で増加する。2002年の出荷台数は240万台だった

・セキュリティ機能を強化したブロードバンド・ゲートウエイの世界における売上高は,2002年に1億7800万ドルに達した。2002~2006年の年平均成長率は26%の見通し。2002年の出荷台数は240万台だった

・2002年におけるブロードバンド・ゲートウエイの総売上高の66%を北米が占めた。EMEA(欧州/中東/アフリカ)のシェアは20%,アジア太平洋地域が12%,CALA(カリブ海地域と中南米)は2%だった。2006年にはこの数字が大きく変化し,EMEAとアジア太平洋地域が北米のシェアを奪うようになる

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