米Dell Computerは米国時間4月2日,2004会計年度第1四半期(2003年2月~4月期)の業績が予測通りとなる見込みであることを明らかにした。「世界的に,低価格で強力な標準技術ベースのサーバーを好む傾向が強まっており,当社の業績は各国市場において前年同期比2ケタ台の成長率を達成する勢いだ」(Dell社)

 Dell社は2月14日,2003会計年度第4四半期(2002年11月~2003年1月期)の決算を発表した際に,2004会計年度第1四半期の業績見通しについて明らかにしている。それによると,売上高が前年同期比18%増の95億ドル,1株当たり利益が同35%増の23セント,製品出荷台数が同25%以上増加するとの予測である。

 Dell社社長兼COOのKevin Rollins氏によると,業界で売れているサーバー10台のうち9台が,WindowsやLinuxを搭載した製品である。複雑なアプリケーション運用にも,標準ベースのサーバーを使用する企業が増えており,その傾向はストレージ・システムまで波及しているという。

 Rollins氏は,「ユーザーは標準技術によって,柔軟性,信頼性,高性能を手に入れることができる。当社は標準技術を搭載した製品を通じて顧客のニーズに応えており,今後も高い収益性を期待できる」などと述べ,強い自信を示した。

 ちなみに2003会計年度第4四半期は,中国,フランス,ドイツ,日本を合わせた同社製品出荷台数が前年同期比39%増加した。

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