米Oracleが米国時間3月31日に，Javaアプリケーション・サーバー「Oracle9i Application Server Java Edition」を発表した。Oracle社は同サーバーにより，新規顧客獲得と既存のユーザーやパートナの確保を図る。
「Oracle9i Application Server Java Editionは，JavaアプリケーションやWebサービスの開発と導入に必要なすべての技術を備える。米BEA Systemsなどの競合ソリューションとくらべてコストを最大5倍節約できる」（Oracle社）
Oracle9i Application Server Java Editionには，J2EE対応の実行環境「Oracle9iAS Containers for J2EE」，J2EE 1.3対応の統合開発環境「Oracle9i JDeveloper」，XMLとWebサービス向けの「Oracle HTTP Server」，オブジェクト／リレーショナル・マッピング・ソフトウエア「Oracle9iAS TopLink」，企業向け管理ソフトウエア「Oracle Enterprise Manager」などが含まれる。
Oracle9i Application Server Java EditionはLinuxとWindowsに対応する。価格は1プロセサ当たり5000ドルで，直ちに購入可能。
なお，「Oracle Partner Network」に加入している独立系ソフトウエア・ベンダー（ISV）は，特定のアプリケーションに無償で，Oracle9i Application Server Java EditionのJava 2 Platform, Enterprise Editon（J2EE）技術を組み込むことが許可される。
またOracle社は，新規顧客獲得を目的としたプログラム「Switch and Save」を同日明らかにした。BEA社製Javaアプリケーション・サーバー「BEA WebLogic Server」のユーザーにOracle9i Application Server Java Editionへの切り替えを促すことが狙い。ちなみにBEA社はBEA WebLogic Serverの最新バージョン「8.1」を同日発表している。
Switch and Saveでは，BEA WebLogicからOracle9i Application Server Java Editionへの切り替え1件につき，1プロセサ分のライセンスを無料にする。また，既存のJ2EEアプリケーションのOracle9i向け移行は，Oracle社の専門家が無償で行う。
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