米Macromediaが米国時間3月27日,アプリケーション配信チャネルを構築する「Macromedia Central」を発表した。Flash関連の開発者が,既存のスキルを生かしてアプリケーションを作成し,販売するための環境を提供する。

 Macromedia Centralは,アプリケーション配信や試用/購入インフラに対応し,一時的なコンピューティング・アクセス,オープンなデータ・フォーマットをサポートする。「Macromedia Flash Player」をベースにしており,データのオフライン保存,Webサービス利用,アプリケーションの情報共有が可能な環境を構築する。提供するアプリケーションをオフラインやデスクトップ上で動作させることができるため,「ユーザーはブラウザに頼らない状態で,高度な体験と機能を試すことができる」(Macromedia社)。

 Macromedia Centralは,米Intelのモバイル技術「Centrino」といったプラットフォームとの連携も視野に入れる。「無線LANアクセス・サービスの展開やCentrino搭載ノート・パソコンの登場で,モバイル体験はさらに向上していくだろう。開発者がMacromedia Centralなどのソリューションを利用して,モバイル向けの革新的なアプリケーションを開発してくれることを期待している」(Intel社Solutions Market Development Group部門チーフ・ストラテジストのChris Thomas氏)

 Macromedia Centralアプリケーションを作成する開発者は,試用/購入機能やトランザクション・インフラを使って,手軽にアプリケーションを販売できる。また,ソフトウエア・アップデート機能により,常に最新版をユーザーに提供することが可能。ユーザーは「Application Finder」機能で,特定のアプリケーションの詳細情報,価格,人気ランキングなどを確認することができる。

 なお,Macromedia社は比較ショッピング・サイトの米PriceGrabber.comなどと協力し,消費者がショッピング情報を収集するためのアプリケーションを開発中だという。

 Macromedia Centralは,今夏に無償配布を開始する。

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