米RSA Securityは,Extended Systemsが暗号化ソフトウエア「RSA BSAFE Crypto-C Micro Edition」を採用したと,米国時間3月26日に発表した。Extended Systemsは,企業向けモバイル情報管理ソリューションを提供する企業。同社は,データ同期製品スイート「XTNDConnect Server」に同ソフトウエアを組み込む。

 RSA BSAFE暗号化ソフトウエアについて,RSA Security社は「多彩な機能を備える導入の簡単な暗号化ソリューションで,さまざまな無線アプリケーションに採用された実績がある」と説明する。「無線機器や組み込み製品に暗号化機能を迅速に付加でき,既存の有線インフラとの相互接続性があることから,組織のセキュリティ投資を最大限活用できる」(同社)

 一方XTNDConnect Serverは,モバイル機器とサーバーなどを同期するためのソフトウエア。Palm/Pocket PC/SyncML/Symbian/RIM対応機器を,Microsoft Exchange/Lotus Dominoといった企業サーバーやOLE DBまたはODBC対応データベースと同期できる。

 「無線アプリケーションを導入している組織は,さまざまなセキュリティ上の脅威に対抗しなければならない。当社はXTNDConnect Serverの最新版にRSA BSAFE暗号化技術を組み込むことで,これらの問題を解決する」(Extended Systems社上級技術製品マネージャのSenthil Krishnapillai氏)

 「RSA BSAFE Micro Edition製品系列は,組み込み機器に堅牢なセキュリティ機能を搭載するとき生ずるメモリーの制約/性能の最適化/短い短開発期間の圧力/複雑さを克服できる」(RSA Security社開発者ソリューション部門担当副社長のVictor Chang氏)

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