広帯域DSLを介したインタラクティブなエンタテイメント・サービスを提供するために,世界の大手広帯域DSL業界サービス・プロバイダ,電気家電,ソリューション・ベンダーなどによって構成されたグループが,オープン・モデルの開発,標準化,サポートを行うことを現地時間3月26日に発表した。

 同グループは,仏Alcatel社,ベルギーBelgacom社,オランダPhilips Consumer Electronics社,スイスのBluewin/Swisscom社,伊Telecom Italia社,スペインのTelefonica社,オーストリアのTelekom Austria社,仏Thomsonで構成される。

 世界のブロードバンド加入者数は,2005年までに1億5000万人に達すると予測されている。ブロードバンドは,迅速に普及するとともにオンライン・コンテンツとサービスの配信手段になるという。

 「映画,ゲーム,音楽などのオンライン・コンテンツの提供は,3600万人にのぼるブロードバンド加入者からの需要が高い。これは,オープンな標準の開発によって利益があると考えられるコンテンツ,消費者家電,通信業界などにとって大きなチャンスである」(Schema社のディレクタAlan Pyne氏)

 この大きな市場のチャンスを実現するために,現在,同グループは,収益を生成する方法でブロードバンド・エンタテイメント・サービスを提供するモデル案を開発している。コンテンツ業界を含め,その他のブロードバンド関係者からの情報,サポートを集めており,2003年後半に適切な標準化団体に提案を送る予定。

◎関連記事
DSLネットワーク容量の増強で中国のGuangdong TelecomがフランスのAlcatelと数百万ドル規模の契約
DSLネットワーク容量の増強で中国のGuangdong TelecomがフランスのAlcatelと数百万ドル規模の契約
「好調なxDSL接続装置市場,2002年Q4のADSLモデム出荷台数は前期比37%増」,米調査
「世界のDSL加入者数が約2600万人に急増,南/東南アジアが最も急伸」,英調査
「広帯域接続市場,サービスの売上高は拡大するがCPEの売上高は減少」,と米調査

発表資料へ