軍事クラスのデジタル監視技術を提供する米Futuretel Digital Imaging(FDI)社は,高度なハイセキュリティ・ビデオ監視システム「FDI SmartCam System」を米国時間3月26日に発表した。同システムは,セキュリティ・アプリケーションをリアルタイムで処理できるため,事前策としての監視が可能になった。セキュリティの専門家は,危険な状況が発生するのを防ぐために,重要な情報にアクセスできるようになった。

 同社の新しいデジタル監視システムは,大規模でミッション・クリティカルな状況に対応するように設計されている。FDIカメラは,インテリジェンスとロボティクスを組み合わせているため,同調させることにより,検出した動きと部屋から部屋につながる活動をシームレスに追跡できる。

 市場アナリストによれば,ハイエンド・ビデオ監視の世界市場は,この先3年間で40億ドルから100億ドルに成長するという。2002年9月11日に発生した同時多発テロ以降,米国はビデオ品質の改善,情報の取り出し,物理的なアラーム機能を改良するために, 5~10年の間にデジタル・システムにアップグレードするという必要性に直面している。

 「高価なアナログ・システムは,画像が不明瞭で転送距離に制約があり,大容量のストレージを必要とする。また複雑な複数カメラの設計,データの劣化の問題があるとともにオペレーションとメンテナンスに費用がかかる。FDIのインテリジェント・カメラとSmartCam Systemは,これらの問題に対処している」(同社CEOのMark Koz氏)。

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