米VMwareは,デスクトップ・パソコン向け仮想マシン・ソフトウエアの最新版「VMwareWorkstation 4」を米国時間3月24日,発表した。
VMware Workstationは,複数のOSを1台のデスクトップ・パソコンで利用できるようにするもの。これにより開発チームは,OSやアプリケーションのテスト設定,開発環境を共有できる。
VMware社によると,現在140万人を超えるユーザーが,ソフトウエアの開発,テスト,導入をはじめ,アプリケーションの互換性,OSの移行,トレーニングや販売デモ,ソフトウエアのヘルプ・デスクや技術サポートにVMware Workstationを利用しているという。
VMware Workstation 4の主な特徴は以下の通り。
・スナップショット機能:ある時点の仮想マシンの動作状況をコピーし,保存しておくことで,いつでもその状態に戻すことができる。
・デバッグ・サポート:仮想マシン内で,ネイティブのデバッグ機能をすべて利用できる。
・共有:ファイル・アイコンをドラッグ・アンド・ドロップ操作で移動するか,共有フォルダを使って,ホストとゲスト仮想マシン間で簡単にファイルを共有できる。
・切り替え:マウスでクリックするだけで,仮想マシンを切り替えることが可能。
・サウンドとビデオ:SoundBlaster標準規格に対応しており,仮想マシン内の音楽を高音質で聴くことが可能。ストリーミング時のビデオ画質も向上。
・サポートOS:米MicrosoftのWindows Server 2003,米Red HatのRed Hat Linux 8.0,同8.1 beta,Red Hat Enterprise Linux AS,独SuSEのSuSE 8.0,同8.1,SuSE Linux Enterprise Server 8,仏MandrakeSoftのMandrake Linux 9.0,米NovellのNetWare 5,同6を新たにサポート。
VMware Workstation 4は,2003年4月に利用可能になる。対応ホストOSはWindowsとLinux。価格は,ダウンロードによる購入の場合が299ドル,製品パッケージの場合が329ドル。
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