米SunがJava対応Webサービス開発用統合プラットフォームを発表。「3万6000ドル相当の製品を999ドルで」

早坂利之

2003.03.20

　米Sun Microsystemsが米国時間3月19日に，Java対応のWebサービス／アプリケーション開発用統合プラットフォーム「Sun ONE Web Services Platform Developer Edition」を発表した。Sun社では，「ネットワーク・ベースの企業向けアプリケーション開発に必要なツールなどを，すべて一度にインストールできる」と説明する。

　Sun ONE Web Services Platform Developer Editionは，統合開発環境（IDE），ポータル，ネットワーク認証，アプリケーション／統合サーバー機能など，開発ツールと直ちに運用可能なサーバーを含むスイート製品。「開発者が作業しやすいよう1回の操作でインストールできるので，利用するまでに手間がかからない」（同社）。また，「Sun ONE Studio IDE」拡張用プラグインがあらかじめインストールされており，開発作業が容易になるという。

　「各ツールやサーバーは，最新のハードウエアなどを使って検証したPOC（Proof-of-Concept）まで制限なく利用可能なので，製品開発にかかる時間を大幅に短縮できる」（同社）

　同プラットフォームの内容は以下の通り。

【サーバー】
・Sun ONE Application Server SE（Java Web Services Developer Packを含む）
・Sun ONE Portal Server
・Sun ONE Identity Server
・Sun ONE Integration Server EAI Edition

【開発ツール】
・Sun ONE Studio Enterprise Edition for Java（J2EEアプリケーションおよびJava対応Webサービス開発用）
・Sun ONE Portlet Builder
・Sun ONE Connector Builder for building Java 2 Platform, Enterprise EditionおよびConnector

【対応Webサービス・プラットフォーム標準】
・Sun ONE Application Serverは，Java Messaging Server（JMS）／J2EE Connector Architectureを含む，J2EEベースの統合技術に対応

・Java Web Services Developer Pack内の全API（JAXM，JAXP，JAXR，JAX-RPC，SOAP，WSDL，UDDI）に対応

・同プラットフォームの将来版で，Java Business Integration Java Specification Request（JSR），WS-I Web Services Profileなど今後登場する主要統合標準に対応する予定

　Sun社は2003年4月1日から6カ月間をサービス期間とし，その間「合計3万6000ドル相当の製品が含まれる」（同社）という同プラットフォームを定価1329ドルで販売する。同期間中の実売価格は999ドルになると見込む。