米Microsoftの事業部門Microsoft Business Solutionsが米国時間3月19日に,中小企業向けのEDI相互接続ソリューション「Microsoft Business Network」を発表した。「同ソリューションにより,顧客,ベンダー,パートナ企業との協調業務を自動的に行える」(Microsoft社)とする。
Microsoft Business Networkの統合機能により,データ再入力の必要性をなくせるという。「Microsoft Business Solutionsのアプリケーション拡充のためにMicrosoft Officeを使える。Microsoft BizTalk Server経由で,事実上あらゆるアプリケーションと簡単に統合できる」(同社)
さらに同社は,「簡単に導入/利用できる上,追加の取引手数料が不要で,信頼できるアーキテクチャや柔軟な導入が可能なPtoPを採用したことで,総所有コスト(TCO)の大幅削減も可能」と説明する。
Microsoft Business Networkは,WebサービスとMicrosoft .NETをベースとし,さまざまな機器/技術/場所にまたがりユーザーとプロセスを接続する。コンポーネントにはXMLを採用しており,これまで互換性のなかったデータを標準化するとともに,情報共有やお互いの通信をより簡単/経済的に行えるという。また各種EDI仕様に標準で対応する。
なおEDI相互接続性を実現するために,Microsoft Business Solutionsは米Covast,カナダのeBridge Software,米vSyncの協力を受けた。
Microsoft Business Networkは,ベータ版を2003年4月に公開する。製品版のリリースは,北米およびブラジルでは2003年6月,メキシコとアルゼンチンではその30日~60日後の予定。
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