米Palm社傘下の米PalmSource社と米Spontaneous Technology(SponTec)社は,Palm OS機による企業ネットワークへの無線アクセスに関して協力することを,米国時間3月18日に発表した。両社は,Palm OS機で企業ネットワークに無線で接続可能にするソフトウエアの開発と共同マーケットで協力する。移動体通信事業者は,顧客に対して企業アプリケーションへの安全な無線アクセスを容易に提供できるようになる。

 SponTecの仮想プライベート・ネットワーク・ソフト「sVPN」は,ハンドヘルドとデスクトップ・コンピュータ間の通信を行うPalm OSソフト「HotSync」に統合される。この組み合わせにより,企業顧客はPalm OS搭載機で,移動通信事業者の第2.5/3世代広域データ・ネットワークを介して,企業アプリケーションとデータにアクセス可能になる。

 sVPNは,同期された情報を迅速に利用可能にする。ユーザーは,自分の電子メール,添付ファイル,PIM機能,既存のサードパーティ製アプリケーションに無線アクセスでき,同期した情報をオン/オフラインで利用できる。また,設定した間隔とオンデマンドで自動的に同期することもできる。同ソリューションを世界の従業員向けに配備する企業のために,sVPNは,Palm OSがサポートする言語に対応する。

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