米Texas Instruments（TI）は米国時間3月17日に，3種類の無線通信技術に対応するPDAのコンセプト・デザイン「Wireless Any Network Digital Assistant（WANDA）」（開発コード名）を発表した。「無線LAN，Bluetooth，GSM／GPRSに対応した業界初のコンセプト・デザイン」（TI社）とする。

　WANDAは同社のプロセサ「OMAP」と各種無線技術を組み合わせ，OSは米Microsoftの「Windows Powered Pocket PC」を採用する。「音声通話，無線Webアクセスに加え，BluetoothによるPANも同時に利用できる」（同社）

　同社がWANDAで使用した技術は以下の通り。

・OMAP1510：アプリケーション・プロセサ。多機能マルチメディア・アプリケーションの実現に必要な性能と省電力を提供する。

・BRF6100：単一Bluetooth対応LSI。0.13μmルールで製造した業界初の製品。デジタルRF処理機能を内蔵したことで，消費電力／全体のサイズ／コストを大幅に削減した。

・TNETW1100B：IEEE802.11b用のMAC／ベースバンド・プロセサ。PDA，スマートフォン，携帯電話機などモバイル／組み込み無線LAN機器向けに設計した製品。同社のELP技術を採用し，長時間のバッテリ運用が可能。さらに，小型，低コスト，優れた通信可能距離／通信速度性能という特徴を持つ。

・TCS2100：GSM／GPRS用LSI。デジタル・ベースバンドおよびアナログ・ベースバンド処理機能を内蔵する。GPRS／GSMプロトコル・スタックなどのソフトウエア・スイートも付属する。

　WANDAコンセプト・デザインは，2003年4月に利用可能とする。

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