米Sun Microsystemsと米Topspin Communicationsは,サーバーI/O技術InfiniBandに関する共同技術開発とソフトウエア・ライセンス供与を行うことで合意した。両社が米国時間3月14日に明らかにしたもの。

 これによりSun社は,InfiniBandベースの次世代サーバー・プラットフォーム向けに,Topspin社のファイバ・チャネルおよびGビットEthernet用I/Oモジュールを採用する。

 またTopspin社は,Solaris Operating System用InfiniBandサーバー・ソフトウエア・コンポーネントの開発を支援する。Sun社は同コンポーネントを,次世代の量産サーバー製品に組み込む予定という。

 InfiniBandは,サーバー・プラットフォーム用の入出力インタフェース技術。サーバー間の接続を簡素化/高速化し,リモート・ストレージやネットワーク対応機器といったサーバー関連システムとの接続を行うためのもの。接続の簡素化/遅延の低減/帯域幅の拡大/相互接続性の強化という特徴を持つ。リンク速度は2.5Gbpsから30Gbpsであり,Ethernetとファイバ・チャネルを効率よく統合できる設計という。

 Sun社では,「InfiniBand技術を利用したサーバーを開発することで,リソース利用効率とアプリケーション性能に優れ,より大きな拡張性と柔軟性を備えるデザインを提供する」としている。

 Sun社量産システム製品担当上級副社長のNeil Knox氏は,「InfiniBandが発展しているなか,ほかのベンダーは“様子を見よう”という態度をとっているが,当社は同技術を開発するという使命を果たすつもりだ」と述べる。

 「当社は,実績ある量産システム製品にInfiniBand技術を組み込む最初のシステム・ベンダーの1社であり,Topspin社と協力して,アプリケーションの性能を指数関数的に高めるであろう斬新なInfiniBandソリューションを提供する」(同氏)

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