Leon Stambler氏がSecure Sockets Layer(SSL)技術に関する特許侵害で米RSA Securityと米VeriSignを訴えていた係争で,デラウエア州の裁判所が米国時間3月7日に「両社は特許侵害していない」とする判決を下した。RSA社が3月13日に明らかにしたもの。

 Leon Stambler氏は,RSA社のSSLバージョン3.0対応製品が同氏の特許3件を侵害していると主張し,2001年2月にRSA社を提訴していた。SSLバージョン3.0は,WWWでやり取りするデータを保護するための標準的な通信技術で,主なWWWブラウザ/サーバーはすべて同技術を採用しているという。

 判決に対し,RSA社上級副社長兼顧問弁護士のMargaret Seif氏は,「原告の主張には得るものがないと当初から確信しており,判事の判断に満足している」とコメントした。「この訴訟は,インターネットの全ユーザーに大きな弊害を及ぼす可能性があった。日々の業務遂行にこの業界標準技術を利用している顧客やパートナを,当社はなんとしても守らなければならなかった」(同氏)

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