米IBMと米CASは,消費財業界向け協調的なビジネス・ソリューションの提供で戦略的提携関係に入った。両社が米国時間3月13日に発表した。

 提携により,両社は,CASの消費者製品アプライアンスをIBMのミドルウエア,ハードウエア,サービスに統合した製品を提供する。同製品により,消費者製品の製造業者の,製品投入までの時間が高速化されるとともに,サプライ・チェーン全体の効率が高まり,販売とマーケティングの生産性が向上する。

 具体的には,CASの「CP iSales」をIBMの「DB2 Universal Database」,「WebSphere Internet」インフラ・ソフト,eServer xSeriesで動作する「WebSphere MQ」ソフトとpSeriesハードウエアでサポートする。

 両社は,「CP iSales」のマーケティングと販売を共同で行う。IBMは,同製品の実装に関して,コンサルティング,カスタマイゼーション,インテグレーション・サービスも提供する。

 同製品は,販売,マーケティング・プロセスの自動化,取り引き促進の計画と実行,販売パフォーマンスの監視,予算管理,分類管理,ビジネス・パートナとのコラボレーションといった消費者製品業界が直面する課題に対応する。

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