米Novellがドイツのハノーバーで現地時間3月12日に,メッセージング・プラットフォームの新版「Novell GroupWise 6.5」を発表した。「ユーザー・インタフェースを強化し,サードパーティ開発者向け統合ツールを改良した」(Novell社)とする。

 GroupWise 6.5は「Novell Nterprise」ソリューションの1製品で,同社の電子メール/スケジュール/連絡先/文書管理/ワーク・フロー・サービス・ソリューションの最新版に相当するという。対応OSは,Novell NetWareおよびWindows NT/2000。

 GroupWiseを導入すると,ユーザーはデスクトップ/ノート・パソコン,携帯電話機,PDA,カナダのResearch In MotionのBlack Berryでクライアント・ソフトウエアやWWWブラウザを使い,いつ/どこからでも情報にアクセスできるようになる。「業界で最も安全なメッセージング・プラットフォームで,1万人以上のユーザーをたった1名の管理者で対応できる」(同社)

 さらにGroupWiseは,オープンな標準技術と,サードパーティ開発者向けの新APIを採用している。その結果,独立系開発者もGroupWiseデータをアクセスできるようになり,「顧客は,当社以外のベンダーによるGroupWise対応サービスの恩恵を受けられる」(同社)。

 また同社は,GroupWise 6.5でインスタント・メッセージング(IM)を利用可能とする追加モジュール,「GroupWise Messenger」のリリースを2003年4月に予定している。

 Novell GroupWise 6.5は,Novell Authorized Resellersやソリューション・プロバイダから入手可能となっている。現在GroupWiseを使用している顧客や,他社製コラボレーション製品のユーザーは,アップグレード価格で購入できる。

 GroupWise Messengerモジュールは現在ベータ版を公開中。GroupWise 6.5の顧客は,2003年4月より正式版をダウンロードできる。その後同モジュールは,標準コンポーネントとしてGroupWise 6.5に同梱する。

 なお米メディアの報道(CNET News.com)によると,Novell GroupWise 6.5の価格は,5ユーザー版が650ドル,25ユーザー版が3250ドルという。アップグレード価格は,5ユーザー版が345ドル,25ユーザー版が1723ドル。

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