米Blue Lava Wirelessは,米QUALCOMMの携帯電話機用アプリケーション・プラットフォームBinary Runtime Environment for Wireless(BREW)対応のゲーム「テトリス」を開発したと,米国時間3月11日に明らかにした。

 テトリスはパズル・ゲームの一種で,これまで多種多様なパソコンに移植され,多くのユーザーがプレイしてきた。さまざまな形のブロックが画面の上から落ちてきて,井戸のなかに積まれていく。プレーヤはブロックの落ちる位置と向きを操作、横1列に隙間がないようブロックを積むと,その列を消して全体の高さを1つ下げられる。重なったブロックが井戸の一番上まで届くとゲーム・オーバーとなる。プレーヤは,いかに多くのブロックを落とせたかを競う。

 「BREWプラットフォーム用テトリスの開発により,さまざまな年齢のテトリス・ファンがBREW対応携帯電話機にこのクラシック・ゲームをダウンロードし,いつ/どこででも遊べるようになる」(QUALCOMM社インターネット・サービス部門BREW開発者リレーションズ製品管理担当ディレクタのMike Yuen氏)

 BREWプラットフォームは無線機器用のアプリケーション実行環境で,無線アプリケーション開発,機器設定,アプリケーション配信,課金,支払いなどを行える。BREWソリューションは,開発者向けの「BREW Software Development Kit(SDK)」,機器メーカー向けのアプリケーション・プラットフォームと移植ツール,キャリアが利用する「BREW Distribution System(BDS)」で構成する。

 BREW対応サービスは,米Verizon Wirelessと米ALLTELが米国で,韓国のKorea Telecom Freetel(KTF)が韓国で,KDDIが日本で,中国China Unicomが中国でサービスを展開している。中南米では,ブラジルのPortugal TelecomおよびTelefonica Movilesの合弁会社が2003年3月にサービスを開始する予定。また,米U.S. Cellularはトライアル・サービスを行っている。世界中で40種以上のBREW対応携帯電話機が利用可能。

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