ウエアラブル・コンピュータの米Xybernautは米国時間3月7日に,同社の知的財産に関する新たなライセンス・プランを発表した。また,「Dual-Use Computing Device」技術のライセンシング履行と管理で米DeltaTech Internationalと提携を結んだことも明らかにした。

 Xybernaut社は,「自社の知的財産から創出される収入の増加を図る」としている。

 Xybernaut社によれば,新たな非独占的ライセンス・プランに応じる必要のある企業は50社を超えており,すでにDeltaTech社から正式に連絡をしているという。

 新たなライセンス・プランは,「Xybernaut社とパートナ企業の双方が恩恵を分かち合い,革新的な技術を迅速かつ効率的に市場投入することを目的として実施する」(Xybernaut社)。

 同ライセンス・プランにより,企業はXybernaut社の知的財産を,自社のコンピューティングおよび通信ソリューションに容易に組みこむことができる。遺伝子組換え技術「Cohen/Boyer」の特許ライセンシングで大きな成功をおさめた手法を用いるという。Cohen/Boyer特許は,特許有効期間中に約2億ドルのロイヤリティ収入を得たとされている。

 ちなみに米Gartner Groupによると,2007年には欧州連合諸国と米国における15 ~50才の国民の60%以上が,無線コンピューティングまたは通信デバイスを1日平均6時間以上装着するようになる。2010年にはその割合が75%に拡大するという。

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