米Macromedia社は,大手オンライン広告企業の支援を受けてオンライン広告の促進を図るコミュニティ構想「Online Advertising Experience Matters」を,米国時間3月6日に発表した。より効果的なオンライン広告キャンペーンの作成,消費者の認識の向上,オンライン広告の採用促進を目的とする。MFAA(Macromedia Flash Advertising Alliance)の後援により米ニューヨークにて開催されているAd Experience Symposiumにおいて,DoubleClick社,FCBi社,Gartner社,iDeutsch社,OgilvyInteractive社,Yahoo!社などの大手オンライン広告企業が広告の改善方法を議論する。

 「オンライン広告は,顧客がブランドを経験してインタラクトするためのユニークかつ重要な手段を提供する。Macromedia Flash技術は広告主によって選択されている技術であり,DoubleClick,OgilvyInteractive,Yahoo!といったMFAAメンバーと協力してオンライン広告配信における障害の軽減を狙いたい」(Macromedia社の会長兼CEOのRob Burgess氏)

 MFAAは,Macromedia Flashを使ったリッチメディア広告の促進を図る目的で2001年に設立された団体。

 Macromedia社とMFAAメンバーは,Macromedia Flashが顧客との重要な関係を構築するオンライン広告を提供する手段だと考えている。同技術は,オンラインでより効果的に情報を伝えられる柔軟なメッセージを配信を可能にする。Nielsen/NetRatings社の調査によれば,2002年1月におけるすべてのオンライン広告の中で,リッチメディアの占める割合は1.5%だった。この割合が,同年10月には7.5%に上昇しているという。

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