米Motorolaは,商用携帯電話機誕生20周年を記念し,ニューヨークで開催されるモバイル関連の展示会「MOBILE」で,20年間にわたる同社携帯電話製品の変遷を展示する。Motorola社が米国時間3月6日に明らかにしたもの。

 Motorola社が初めての商用携帯電話機「DynaTAC 8000X」を発表したのは1983年のこと。DynaTAC 8000Xは「FCCの認定を受け,初めて消費者の手に渡った最初の携帯電話機だ」(Motorola社)。DynaTAC 8000Xは重量が約790グラム,外寸は約33×4×9cm。LEDディスプレイを搭載し,連続通話時間は1時間,スタンバイ・モードで8時間駆動可能だった。

 DynaTAC 8000X設計チームに参加したRudy Krolopp氏は当時を振り返り,「DynaTAC 8000Xは3995ドルという販売価格にも関わらず,多数の消費者が予約注文した」と語った。

 「携帯電話機はいまや必須アイテムとして,娯楽や仕事に活躍している。音声,画像,音楽,ビデオを共有し,楽しみ,やりとりできる。レンガのようなDynaTAC 8000Xが市場に登場してから20年。世界の携帯電話加入者は,1984年の約30万人から,現在では12億人以上に拡大している」(Motorola社)

 Motorola社は,3月7日~16日に開催されるMOBILEで,DynaTAC 8000Xをはじめ,初期プロトタイプ,各種の携帯電話機,マーケティング用品などを陳列する。

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