スウェーデンのEricssonは現地時間3月6日,エンターテインメント装置を手がける英Leisure Linkの子会社Inspired Broadcast Networks(IBN)とWi-Fi対応の無線LANアクセス・ポイント(ホットスポット)の展開に関して提携を結んだことを発表した。なお,金額などの詳細については明らかにしていない。

 Ericsson社の技術を用いて,カフェやパブに設置されているIBN社のコイン式エンターテインメント・マシンにWi-Fi対応無線LAN機能を追加する。マシンとインターネットへの接続にはDSLを利用する。これにより,欧州の5000カ所でWi-Fi対応無線LANアクセスを提供する。

 なお,Ericsson社,IBN社,英British Telecom(BT),米Intelは「The Cloud」と呼ぶホットスポット・ネットワークの共同構築を計画している。今後3年間で3万カ所におよぶホットスポットの展開を目指す。IBN社は,モバイル事業者や広帯域事業者などのサービス・プロバイダにThe Cloudの無線LAN環境を販売する。

 ちなみに米メディアの報道(CNET News.com)によると,The Cloudは4月末までに250カ所で無料トライアル・サービスを実施する予定だという。今年中に1000カ所で本格的サービスを開始する。

◎関連記事
米Marriott,米Intelが400のホテルに高速無線ネットの導入を促進
米TモバイルUSA,米アメリカン/米デルタ/米ユナイテッドと提携し,空港でのホットスポット・サービスを拡充
米TモバイルUSAが書籍販売大手の米ボーダースと提携。全米400店舗に無線LANのAPを設置へ
米ウエイポートと米インテル,Wi-Fi無線LANサービスの普及促進で協力
米Starbucks Coffeeが顧客に高速ブロードバンド無線ネット・アクセスを提供する「T-Mobile HotSpot」サービスを開始
米マリオネット,米国,英国,ドイツの系列ホテル400カ所に高速無線ネットを導入へ
「2006年のホットスポットは4万2000カ所で2001年の21倍,市場の売上高は約57倍に」,米企業の調査
「米国のホットスポット利用者は2007年に2100万人」---英企業が調査

[発表資料へ]