米Microsoftは,テレビ向けインターネット・サービス「MSN TV」のホスティング環境を,HTMLベースのシステムから「Microsoft ASP .NET」技術/XMLアーキテクチャのシステムに変更した。Microsoft社が米国時間3月4日に明らかにしたもの。「従来に比べ,ページ処理速度を最大48%高速化できた」(同社)という。

 MSN TVでは新しいアーキテクチャのキャッシュ機能を利用している。ユーザーからのページ要求の実行結果をメモリーに保存し,ほかのユーザーが同じページを要求した場合にこの保存データを使うことで,ページの再実行を行わずに済ませる。

 従来のアーキテクチャでは,天気/最新ニュースの見出し/スポーツのスコア/株価情報などで自動的に同一ページが要求される場合でも,同じ処理を繰り返し実行していた。「そのため,ユーザーから見てシステムの反応が遅くなり,システム運用コストも高かった」(同社)

 「XML標準を採用した最新のMicrosoft .NETを使用して,コンテンツ配信環境を設計し直し,ユーザーの操作性を改善するとともに,当社の生産性を向上し,コスト削減を図った。.NETアーキテクチャにより,我々の技術者はこれまでより楽に当社のほかの技術も統合/利用できるようになるだろう」(Microsoft社MSN TV技術担当ジェネラル・マネージャのJohn Matheny氏)

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