米PricewaterhouseCoopers(PwC)とオンラインCRM製品を手がける米salesforce.comが米国時間2月28日に,CRMサービスの提供に関して戦略的提携を結んだと発表した。

 両社は協力して,PwC社の中規模企業向けプログラム「Customer Value Improvement Program」を推進する。提携の一環として,すでにPwC社が技術専門家チームを対象にsalesforce.com社製品に関するトレーニングを実施し,認定を与えているという。認定を受けた技術専門家チームは,salesforce.com社のCRM関連コンサルタントと連携し,売上高向上,競争力維持や顧客基盤拡大などを目的としたサービスを企業に提供する。

 Customer Value Improvement Programには,市場管理戦略,顧客獲得や顧客基盤拡張のアドバイス,CRM技術,プロセスと導入サービスなどが含まれる。

 「salesforce.com社の技術プラットフォームは,企業向けの機能を備えている。また,同社のアプリケーションはユーティリティ・モデルを採用しており,ITインフラの強化よりも事業の拡充に重点を置いている」(PwC社ディレクタのPaul Gulbin氏)。Customer Value Improvement Programでは,「30日以内でsalesforce.com社製品の導入が可能」(両社)としている。

 「両社のノウハウと優れた技術を持ち寄り,中規模企業がCRMの成果をあげられるよう支援する」(salesforce.com社会長兼CEOのMarc Benioff氏)

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