米Priceline.comは,同社のホテル予約サービスを通じて受けた2003年3月の春休み分の予約を分析した結果を,米国時間2月27日に発表した。それによれば,同年春休みは「太陽」と「セキュリティ」が合言葉となりそうだ。米国内の観光スポットがほぼ完全に国外の観光目的地を退けていることが明らかになった。

 「通常3月の春休みシーズンは,冬を逃れて一息つくために人気のある時期である。今年もそれに変わりはないが,地理的な不安により,より多くの行楽客が近場を選択している」(同社Priceline Hotel Servicesの社長のChris Soder氏)

 3月のホテル予約を通じて明らかになったその他の結果は次の通り。

・3月にもっとも予約が多かった観光地はオーランドのディズニー・ワールドだった

・3月の観光目的地のトップ50の47カ所,トップ100の92カ所までが米国内だった

・米国外の観光目的地でトップ100に入ったのは,英ロンドンのソーホー,ケンジントン,ブルームスバーグ地区,バンクーバー,トロント,アムステルダム,モントリオールだった

・国内でもっとも予約が多かった州はカリフォルニア州。トップ50の観光目的地の11カ所を抑えている。ビーチ,アミューズメント・パークがあるサザン・カリフォルニアがもっとも人気が高く,サンフランシスコのベイエリアが僅差で続いた

・国内で2番目に予約が多かった州はフロリダ州でトップ50の10カ所を抑えている

・気温の低さにも関わらず,大都市も人気を集めている。ニューヨークはトップ50で3カ所を抑えている。その他にもシカゴ,ワシントンDC,シアトル,フィラデルフィアなどの大都市がトップ・グループに入っている

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