DVD技術の標準化を進める団体DVD+RW Allianceが米国時間2月24日に,米Microsoftの参加を明らかにした。Microsoft社は,同団体の幹事会「Executive and Steering Committee」の一員となる。

 Executive and Steering CommitteeはMicrosoft社のほか,米Hewlett-Packard(HP),三菱化学メディアの米子会社Verbatim,オランダのPhilips Electronics,リコー,ソニー,米Dell Computer,フランスのThomson Multimedia,ヤマハで構成される。

 「Microsoft社は,パソコンと民生電子機器の融合に目を向け,互換性の確保に取り組んでいる。DVD+RW Allianceのメンバーとなり,Mt. Rainier技術に対応した書き換え型DVD規格の普及促進に協力できることを嬉しく思う」(Microsoft社Windows Hardware Experience Group部門ジェネラル・マネージャのTom Phillips氏)

 Mt. Rainierは,Philips社,ソニー,Microsoft社などが中心となって策定したCD-RW規格。DVD+RW Allianceは,CD-RWと同様の簡単な‘ドラッグ・アンド・ドロップ’をDVD+R/+RWドライブで実現する,書き換え型DVD向けMt. Rainierの最終版を2002年3月にリリースしている。

 DVD+R/+RW規格は,最大4.7Gバイトのデジタル・ビデオや画像などのデータを記録可能。CD-R/RWの7枚分に相当し,デジタル写真なら数千枚,デジタル・ビデオなら約2時間分を保存できる。

 ちなみに記録型DVD規格の団体としては,DVD+RW AllianceのほかにDVD Forumがあり,米Apple Computer,日立製作所,NEC,パイオニア,韓国のSamsung,シャープなどが参加している。

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