米BEA Systemsが米国時間2月20日に,2003会計年度第4四半期(2002年11月~2003年1月期)と通期(2002年2月~2003年1月)の決算を発表した。第4四半期の売上高は2億4930万ドルで,前年同期の2億3130万ドルから増加した。GAAP(会計原則)ベースの純利益は3500万ドル(1株当たり利益は8セント)で,前年同期の1060万ドル(同3セント)から増益となった。

 売上高の内訳は,ライセンス収入が1億3460万ドル,サービス収入が1億1480万ドルである。GAAPベースの営業利益は4660万ドルで,前期から39%増加,前年同期と比べて306%急増した。

 一時的な費用を除いた場合の純利益は,3730万ドル(1株当たり利益は9セント)。同条件の営業利益は5130万ドルとなり,前期比27%増,前年同期比で21%増加した。

 2003会計年度通期の売上高は9億3410万ドルで,前年度の9億7590万ドルから減少した。GAAPベースの純利益は8390万ドル(1株当たり利益は20セント)で,前年度の純損失3570万ドル(1株当たり損失は9セント)から黒字に転換。GAAPベースの営業利益は1億3370万ドルとなる。ちなみに前年度は1860万ドルの営業損失を計上していた。

 BEA社会長兼CEOのAlfred Chuang氏は,「ここ数年間,ソフトウエア業界は非常に厳しい状態におかれているが,当社の経営はほぼ無傷だ。第4四半期は売上高と粗利率が前期と比べて引き続き上昇した。一方で,研究開発への投資も拡大している」と説明した。

 また同氏は,「企業のCIOにとって,最優先課題はビジネス・インテグレーションだ。これこそ当社が最も焦点を当てている分野であり,当社の事業の中で最も急速に成長している分野でもある」と述べた。

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