米VMwareが米国時間2月18日に,マルチ・プロセサ対応の仮想マシン・ソフトウエア「VMware Virtual SMP(symmetric multiprocessing)」を発表した。

 「現行の仮想マシン・ソフトウエアは,シングル・プロセサにしか対応していない。VMware Virtual SMPを使うとマルチ・プロセサで1台の仮想マシンを実現できるので,リソースを大量に必要とするデータベース/ERP/電子メール・サーバーなどの企業アプリケーションに最適な仮想マシンを提供できる」(同社)

 Virtual SMPは複数のプロセサを同時に使用して,1つのゲストOSを実行する。同社によると,性能と稼働率を向上させており,複数のSMPアプリケーションをより少数のサーバーに集約できるという。

 なお米メディアの報道(CNET News.com)によると,VMware社が当初リリースするのは2プロセサ・システム対応版だが,同社は4プロセサ・システムに対応する製品も計画しているという。

 VMware Virtual SMPは,同社のエンタプライズ・クラス仮想マシン・ソフトウエア「VMware ESX Server」のアドオン製品として提供する。現在顧客の協力を受け動作試験を実施しており,2003年第2四半期に利用可能とする予定。

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