「開発者が選ぶ最良の開発者向けプログラムはMSDNである」。米Evans Dataが米国時間2月18日に,開発者プログラムに関する調査結果を発表した。これは500人の開発者に対して同年1月に実施した調査の結果をまとめたもの。米Microsoft社のMSDNを最良のプログラムとして選択した開発者数は,他のプログラムを選択した開発者の2倍を越えた。

 MSDNの成功の一因として,MSDNが提供する技術サポートが挙げられている。40%を越える開発者は,MSDNがもっとも優れた技術サポートを提供していると回答している。その他の理由としては,Microsoft社が行ってきたオンラインのUsenetフォーラムの促進がある程度関係している可能性がある。

 92%の開発者は,オンライン・フォーラムが非常に重要であると回答しており,30%は企業がオンライン・フォーラムに技術者を配置すべきだ,と回答している。Microsoftは,Usenetにおいて強いプレゼンスを示しており,過去10年に渡り,1000を越えるパブリック・フォーラムに技術者を配置している。

 その他の主な調査結果は次の通り。

・認定資格に対する開発者の関心は,2002年の調査と比べて格段に低下している。認定資格が重要だと答えた開発者は,前年57%だったが,今回の調査では40%だった

・ソフトウエア開発向けWWWサイトの利用は,現在の15%から,多用する開発者とある程度利用する開発者を合わせて57%に増加することが予測される

・プラットフォームの選択は,半分を越える企業において開発者とエンジニアリング・チームが行っており,市場によって決まると答えたのは8%だけだった

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