中国のオンライン情報サービス・プロバイダSINAが現地時間2月14日に,ショート・メッセージング・サービス(SMS)の配信に関する米Microsoftとの提携を発表した。Microsoft社は同社のオフィス・スイート「Office XP」と電子メール管理ソフトウエア「Outlook 2002」にSINA社のSMSサービスを組み込む。

 Outlook 2002の「Short Messaging Support Program」とSINA社の「SMS Web Service Program」を組み合わせることにより,中国のユーザーは電子メール,連絡先情報,スケジュール内容などをショート・メッセージとして携帯電話機などのモバイル機器に送信できる。また外出中に,携帯電話機を使って自身のコンピュータからデータを取得することが可能。

 SINA社は中国や海外の中国人コミュニティ向けに,中国語のポータル・サイト,有料電子メール,無線ショート・メッセージング,個人広告情報,オンライン・ゲーム,電子商取引やeラーニングなどを提供する企業。オンライン・メディア・サービス「SINA.com」,消費者向けモバイル付加価値サービス「SINA Online」,小企業向け付加価値サービス「SINA.net」などを運営している。

 「ショート・メッセージングは日常の便利な通信手段となっている。企業向けSMSはモバイル・インフラにまで拡大し,企業,社員,パートナ企業,顧客との円滑なやりとりや共同作業を実現している。企業向けSMSは,情報技術と通信技術との融合から生まれた成果だ」(Microsoft China社社長のTang Jun氏)

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