米Microsoftが米国時間2月12日に,同社のビジネス・インテリジェンス(BI)プラットフォーム「SQL Server」にレポーティング機能「同Reporting Services」と分析機能「SQL Server Analysis Services」を組み込む計画を発表した。

 「Reporting ServicesとAnalysis Servicesを組み合わせることで,開発者はアプリケーションを拡張し,高機能なレポーティング/分析ソリューションを組み込める。いずれのソリューションも,コスト効率が高く使いやすい」(Microsoft社BI担当ジェネラル・マネージャのBill Baker氏)

 Microsoft社では,オープンで拡張可能なレポーティング・プラットフォームの提供を計画しているという。「このプラットフォームを使用すると,業界のパートナはレポーティング・インフラ構築に資金や時間をつぎ込まずに製品の幅を広げられる」(同社)

 Reporting ServicesはWebサービス用インタフェースを備えるので,カスタム・アプリケーションを容易に構築できる。OLE DBやODBCなどさまざまなデータ・ソースに対応し,WWWブラウザや同社のOfficeアプリケーション用など複数の形式でデータを出力する。

 また「Visual Studio .NET」と「.NET Framework」を使用すれば,SQL Serverプラットフォームの機能を拡張して,カスタム化したデータ・ソースへの対応や出力形式の追加が行える。

 なおMicrosoft社は,2003年前半にBI機能を組み込んだSQL Serverのベータ・テスト版をリリースできると見込む。

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