米Oracleと英国政府商務局(OGC)は米国時間2月6日,英国の公共部門が使用するソフトウエア・システムの提供に関して,提携を結んだことを発表した。

 具体的には,英国の公共部門がレガシー・システムからアップグレードする際,Oracle社がソフトウエアを提供する。契約期間は,2003年2月1日より2006年3月31日までの3年間である。

 「英国におけるすべての公共部門が,安全性の高い統一されたソフトウエア・システムを調達できるという点において,画期的な提携である。英国政府がコストを削減し,優れたサービスを市民へ提供できるように支援する」(Oracle社会長兼CEOのLawrence J. Ellison氏)

 これまで英国の公共部門は,Oracle社から個別にソフトウエアを購入し,それぞれのニーズに合わせてカスタマイズしていた。Oracle社と英国政府が連携することで,さまざまな公共部門の要求を満たす標準システムの開発が可能となる。

 OGCは,「カスタマイズに要していた費用や,複数の公共部門で重複していた作業を大幅に削減するとともに,必要とするITシステムを構築できる」と説明する。

 Oracle社は,英国の公共部門に属する170万人のユーザーを対象に,同じ価格体系でソフトウエアを提供する。「英国政府に,25年間提携関係にある米国政府と同様の価格体系で製品を供給する」(Oracle社)

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