米Microsoftが米国時間2月5日に,次期サーバーOS「Windows Server 2003」の可用性向上を図る新機能について明らかにした。「中企業から大企業の顧客が,コンピューティング環境において高いレベルの信頼性を確保できるようにする」(Microsoft社)

 Microsoft社Windows Server Group部門バイス・プレジデントのBill Veghte氏によると,「新機能の目的は,顧客のコンピューティング環境のダウンタイムを50%削減することだ」という。

 新機能の一つである「Windows Driver Protection」機能は,トラブルが指摘されているドライバのインストールを防止し,ユーザーにアップデート・バージョンを入手するよう指示する。「Driver Rollback」機能は,欠陥のあるドライバによりエラーが発生した場合,Windows Server 2003をより迅速に復帰させる。

 今回明らかにされた,その他の主な機能は以下の通り。

・アプリケーション・プロセスを隔離することにより,一つのアプリケーションが停止しても他のアプリケーションに影響を与えないようにする機能

・不完全な記述のアプリケーション・コードのメモリー・リークによって発生するアプリケーションやシステムの停止を軽減する機能

・フォールト・トレラント・サーバーの素速いフェイルオーバを実現するメモリー・ミラーリング機能

・再起動する必要なく,Windows Server 2003のクラスタ構成をリモートで設定/再設定できる機能

 併せて同社は,Windows Server 2003向けプログラムとサービスを発表した。

 「Datacenter High Availability Program」は,Windows Server 2003 Datacenter Editionを対象とするプログラムで,主に(1)テスト確認済みのOEM構成の情報,(2)認定プロバイダ「Gold Certified Datacenter Service Provider」によるサポート,(3)Microsoft社による24時間7日間体制のデータセンター専用サポート「High Availability Resolution Queue」――を提供する。

 今回発表した新サービス「Reliability Service」では,顧客のデータセンター・サーバーから収集したイベント・データを監視・分析し,顧客向けにレポートを作成する。

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