米Hewlett-Packard(HP)社と米InSiteOne社は,医療画像ソリューションとデータの保存管理ソリューションを提供する技術とサービスで5年間の契約を結んだ。両社が米国時間2月6日に発表した。契約は,およそ5500万ドル規模になるという。

 両社が提供するソリューションは,オンラインで短期的に,オフラインで長期的にMRIやCTスキャン,核医学,超音波の医療画像を保管するとともに,リアルタイムでアクセスできるようにする。画像の容量などで課金するのでユーザーにとっては経済効率が良い。

 同ソリューションは,InSiteOne社の「InDex」,Red Hat LinuxをOSとするIAサーバー「HP ProLiant」,「HP StorageWorks」ストレージ・エリア・ネットワーク,オプションの「HP CarePAQs」で構成される。HP Servicesがソフトウエアのインストールとサポート・サービスを担当する。

 「医療において,医療画像をオンデマンドで閲覧できることは,患者管理において重要である。HPとの提携により,顧客は革新的な技術,専門サービス,サポートを受けられる。顧客は,画像の保管をアウトソースして,オンラインで閲覧できる。これにより,時間と経費を節減しながら,高いパフォーマンスとセキュリティを実現できる」(InSiteOne社の社長兼CEOのDavid S. Cook氏)。

 法律により,病院や画像を保存するセンターでは,医療画像を長期的に保存する義務がある。その期間は,最低5年間から患者の死後30年までの場合もある。両社が提供するソリューションは,この要件に対応できる。

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