米Trend Microが米国時間2月5日に,ネットワーク・サーバー/クライアント用セキュリティ・ソフトウエアの新版を発表した。デスクトップ・パソコンやモバイル機器といったクライアント向けの「OfficeScan Corporate Edition 5.5」とWindowsサーバー向けの「ServerProtect 5.5」である。

 同社の最新版ソフトウエアにより,「ITセキュリティ管理者は,インターネット・ゲートウエイからファイル・サーバーや個々のクライアント・システムに至るまで,攻撃タイプに応じたセキュリティ・ポリシーを適用することができる」(Trend Micro社)。感染防止ポリシーを自動的に設定し,クライアントやサーバーから侵入する恐れがある脅威を遮断する。

 OfficeScan Corporate Edition 5.5は,イスラエルのCheck Point Software TechnologiesのVPNソフトウエア「VPN-1 SecureClient」と組み合わせることにより,企業のセキュリティ・ポリシーを強化できる。例えば,OfficeScanを利用するクライアント・システムのアンチウイルス・ソフトが最新かどうかをVPN-1 SecureClientが調べ,最新の場合のみ企業ネットワークへの接続を許可する――といったことが可能となる。

 ServerProtect 5.5とCorporate Edition 5.5は,ウイルス感染後の問題を処理する技術「Damage Cleanup Services」を備える。攻撃タイプやデバイスの種類に応じた駆除テンプレートを両製品に適用し,悪意のあるコードを削除するプロセスと,攻撃によって生じたシステム損害やセキュリティ・ホールを復旧するプロセスを自動化できる。

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