米アップル，17インチiMacに“1GHz”のPowerPC G4プロセサを搭載

勝村幸博

2003.02.05

　米Apple Computerが米国時間2月4日，デスクトップ・パソコン「iMac」の新モデルを発表した。17インチ・スクリーンのiMacに動作周波数1GHzの「PowerPC G4」プロセサを搭載する。

　1GHz版17インチ・スクリーンのiMacは，133MHzのシステム・バス，256Mバイトの主記憶，4倍速のCD-RW/DVD-R両用ドライブ「SuperDrive」――を装備し，「AirPort Extreme」無線機能とBluetoothに対応する。AirPort Extremeは802.11gに準拠しており，54Mbpsのデータ転送速度を実現する。

　同社は，15インチ・スクリーンのiMacの新モデルも発表した。動作周波数800MHzのPowerPC G4プロセサとDVD-ROM/CD-RW両用「Comboドライブ」を搭載する。

　17インチと15インチ・スクリーンのiMacは，FireWire 400ポートを2基，USBポートを5基装備し，「デジタル・カメラ，デジタル・ビデオ・カメラ，『iPod』などのデジタル携帯機器と素速く簡単に接続できる」（Apple社）。OSは「Mac OS X」（開発コード名「Jaguar」）。デジタル音楽管理の「iTunes 3」，デジタル写真編集の「iPhoto 2」，デジタル・ムービー作成の「iMovie 3」，DVD制作の「iDVD 3」からなる「iLife」アプリケーションなどが付属する。なお，iDVD 3はSuperDrive搭載モデルのみ対象となる。

　1GHz版17インチ・スクリーンのiMacは，米NVIDIAの「GeForce4 MX」グラフィックスLSI，80Gバイトのハード・ディスク装置を備え，価格は1799ドル。800MHz版15インチ・スクリーンのiMac（Comboドライブ搭載）は，NVIDIA社の「GeForce2 MX」グラフィックスLSI，60Gバイトのハード・ディスク装置を備え，価格は1299ドル。「従来版より200ドル安く設定した」（Apple社）。両モデルとも直ちに販売を開始する。

　併せて同社は，教育分野向けデスクトップ・パソコン「eMac」の値下げについて明らかにした。動作周波数700MHzのPowerPC G4プロセサ，128Mバイトの主記憶，40Gバイトのハード・ディスク装置，Comboドライブを搭載したモデルを999ドル，動作周波数800MHzのPowerPC G4プロセサ，256Mバイトの主記憶，60Gバイトのハード・ディスク装置，SuperDriveを搭載したモデルを1299ドルで提供する。