シャープの米国子会社Sharp Electronicsの一部門であるSharp Systems of Americaは,新しいLCDモニター製品「LL-T17D3」と「LL-T18A1」を米国時間2月3日に発表した。同社によれば,それぞれ17インチと18インチのモニターで,価格を抑えながらプロフェッショナル品質を提供する製品となっているという。推定小売価格は,それぞれ499ドルと699ドル。ホワイトとブラックの2色が用意されている。

 17インチの「LL-T17D3」は,ステレオ・スピーカを搭載しており,アナログ/デジタル両方のビデオ入力に対応する。解像度はSXGA(1280×1024画素),輝度250ニット,コントラスト比は500:1。応答時間は17msなので,ビデオ・ゲームとその他のビデオ・アプリケーションに適している。

 色再現規格「sRGB」に準拠する色管理機能を提供する。液晶の特徴に適した色変換を行うことによって,sRGB互換の周辺装置によって実現される,自然な色調の画像を表示できる。動的な原色向けの「鮮明」モードと,sRGB標準を越えた色彩を表示するための「標準」モードを用意している。メニューは,8言語で表示可能で,意図しない変更を防止するために設定はロックできる。

 18インチの「LL-T18A1」は,上下左右160°の広視野角を提供するデュアル入力対応のTFTモニター。高コントラスト比350:1,輝度250ニットで,CADやデスクトップ・パブリッシングといったプロフェッショナルなアプリケーションに適している。

 色温度の調整機能とsRGB準拠の色管理機能を提供する。自動スクリーン調整機能は,クロック,フェーズ,スクリーン位置(縦/横)を自動的に調整しすることにより,アナログ入力信号向けに表示を最適化する。これは,メニュー設定の「自動調整」の選択によってできる。

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