米Oracleが米国時間1月31日に,アプリケーション・サーバー「Oracle9i Application Server(AS)」の新たな無線機能について明らかにした。XHTML 2.0とJava 2 Platform, Micro Edition(J2ME)に対応する。また,マルチメディア・メッセージング(MMS)の開発モデルを提供し,「会社全体にわたるモバイル技術の構築と導入を支援する」(Oracle社)。

 XHTML 2.0はWorld Wide Web Consortium(W3C)が定めた標準規格で,マルチチャネル対応アプリケーションを構築するための言語。無線端末での優れたコンテンツ表示を可能にする。

 Oracle9i ASでJ2MEをサポートすることにより,開発者は既存のWebサービスをJ2ME対応装置に利用することができる。またMMS機能では,画像,ビデオ,アニメーションといったアプリケーションの作成と管理が行えるほか,端末の能力に応じたメディア・コンテンツの自動調整が可能。

 これらの機能は2003年前半にリリース予定の「Oracle9i AS Release 2, version 9.0.4」に組み込む。また,同機能を追加するための「Wireless Toolkit」は,技術者向けコミュニティ「Oracle Technology Network」の「Mobile Development Center」を通じて,2003年春より無償提供する。Wireless Toolkitには,サンプル・コード,書類,ソフトウエア開発キット(SDK)が含まれる。

 なお同社は,Oracle9i ASでWebサービス,スプレッドシート,WWWサイトなどのデータを統合して利用するための新機能を,1月20日に発表している。

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