米Intergraphが米国時間1月31日に,米Texas Instruments(TI)を特許侵害でテキサス州東地区連邦地裁に提訴したことを明らかにした。Intergraph社のPIC(Parallel Instruction Computing)技術に関する特許を,TI社が侵害しているというもの。
PICは,命令を並列処理し,ルーティングしてプロセサに送る技術。これにより,「プロセサの処理能力を大幅に引き上げる」(Intergraph社)という。
Intergraph社が侵害されたとしている特許は,米国特許番号5,560,028,同5,794,003,同6,360,313の3件。
5,560,028特許のタイトルは「Software Scheduled Superscalar Computer Architecture」。1995年4月13日に申請し,1996年9月24日に成立した。23件のクレームから成る。
5,794,003特許のタイトルは「Instruction Cache Associative Crossbar Switch System」。1996年11月22日に申請し,1998年8月11日に成立した。33件のクレームから成る。
6,360,313特許のタイトルは「Instruction Cache Associative Crossbar Switche」。2000年9月8日に申請し,2002年3月19日に成立した。122件のクレームから成る。
Intergraph社が特許侵害の対象としているTI社のDSP(Digital Signal Processors)製品は,「TMS320C6000」のほか,「同C62x」「同C64x」「C67x」ファミリ。これらの製品は,消費者向け機器に組み込む高性能コントローラとして使用される。
なおIntergraph社は,同社のキャッシュ・メモリー管理技術に関する特許を侵害しているとして,米Dell Computer,米Hewlett-Packard(HP),米Gatewayを2002年12月16日に提訴している。
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