情報家電向け組み込みソフトウエアを手がける米Elegent Technologiesは米国時間1月30日,米Lindows.comと提携し,パソコンで動作する“デジタル・エンターテインメント機器”を開発したと発表した。機器の名称は「Lindows Media Computer」。

 「Lindows Media Computerは映画/音楽の視聴に加え,パソコンとしても使える低価格のマシン」(Elegent社)

 Lindows Media Computerを簡単に説明すると「マルチOSのエンターテインメント・コンピュータ」となる。パソコンのFlash EEPROMに「etDVD」と呼ぶElegent社のプログラムを格納することで,1台のパソコンで2つのOSを切り替えて使えるようになる。1つはLindowsOSパソコン,1つはAV機器である。

 etDVDは256Kバイトと小さなサイズながら,DVD再生ソフト,BIOS,OS,デバイス・ドライバ,インタフェースを備える。これによりユーザーはディスプレイ上の操作で,DVD,VCD,音楽CD,MP3ファイルの再生が行えるようになる。またクリック操作一つでLindowsOSが立ち上げる。

 米メディアの報道によると,Idot社という直販パソコン・メーカーが2月はじめにもLindows Media Computerを販売するという。ディスプレイなしの価格は330ドル。米Wal-Martの販売するLindowsOSパソコンと同様,台湾VIA Technologiesのプロセサを搭載する。記事では,「Lindows Media ComputerはパソコンにAV機器のような操作性を提供する米Microsoftの『Windows XP Media Center』に対抗するもの」と伝えている。

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Linuxに黄金時代をもたらすもの

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