米KMGIは,米Microsoftの「Outlook」用スパム・メール防止機能「Eliminate Spam!」を米国時間1月27日に発表した。無償で提供する。

 Eliminate Spam!は,170種類以上のカスタム化可能なスパム・フィルタを備える。ユーザーは,フィルタにひっかかった迷惑メールをクリック1回で削除し,発信元やそのドメインを拒否するよう設定できる。また,スパム防止データベースに記録を残すことが可能。

 複数のユーザーが同一の発信元を拒否した場合,Eliminate Spam!は別のユーザーに対しても,該当発信元からの電子メールを受信箱には送らず,「Junk Mail」フォルダに隔離する。

 Eliminate Spam!は,ユーザーのアドレス帳や「Allowed Senders」リストに掲載されている人物,またはユーザーが電子メールを送信したことのある人物から送られた電子メールにはフィルタを適用しない。これにより,「大事な電子メールをスパム・メールと勘違いして削除してしまうことはない」(KMGI社)。

 「我が社はスパム発信者と闘うツールを電子メール・ユーザーに提供する。スパム・メールが配達されないことを発信者が早く気付けば,スパム・メールの勢いも早く消え去るだろう」(KMGI社CEOのAlex Konanykhin氏)

 ちなみに米Ferris Researchによると,2002年にスパム・メールが米国企業にもたらした被害総額は89億ドルにのぼるという。

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