米Wayportは米国時間1月27日,同社がホテルや空港で提供する無線サービスのプロモーションで米Intelと協力することを明らかにした。Intel社の「Centrino」無線モバイル技術を用いる。

 Centrinoは,これまで「Banias」(開発コード名)と呼んでいたモバイル向けマイクロプロセサおよび関連チップ・セットと,IEEE 802.11無線ネットワーク関連技術を対象にしたブランド名である。

 Wayport社とIntel社は共同で全米規模のマーケティングと宣伝活動を進め,Wayport社がサービスを提供するWi-Fi(802.11b)対応ホットスポットの認知度を高める。

 Wayport社マーケティング部門バイス・プレジデントのDan Lowden氏は,「両社の協力により,業界全体におけるWi-Fiの普及促進を図る。Intel社のCentrino技術とWayport社のサービスを組み合わせ,モバイル・ユーザーが出張先でも高速インターネット接続を利用し,職場と同様の生産性を維持できるようにする」と述べた。

 共同マーケティングと宣伝活動により,Wayport社のサービスの認知度が向上し,Intel社のCentrino技術を採用したノート・パソコンの利用が増えれば,両社にとって収益増加の機会となる。

 なお両社は,「質の高い接続環境を提供するために」(両社),Wayport社のネットワーク上でのCentrino技術の広範なテストを実施する。

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