米Forrester Researchは,米国企業が配備する未熟なビジネス・インテリジェンス(BI)ツールに関する調査を行い,BIを戦略的な企業資産にするための戦略的アプローチを提供した。同社が米国時間1月21日に発表した。同調査は,BIツールの購入を考えている米国の25社の大規模企業に対して行われた。

 主な調査結果は次の通り。

・多くの配備が行われた結果,ツールの寄せ集めとなり,ほとんどのBIの利点はわからなくなっている。

・回答者の80%が複数のBIツールを持っているが,投資を統合させることにより経費を削減したいと考えている。

・BI投資から価値を得るためには,企業は分析戦略を立て,BI投資の統合を行い,ビジネス速度を管理するための分析結果を使う必要がある。最初に優先順位が高い構想に取り組むめば,5段階でBVM(ビジネス速度管理)を利用できる。

・BIの価値を評価するには,企業は最高情報責任者(CIO)に従って次の3ステップを実効すれば良い。

1)分析的戦略と企業の目的とを関連付ける。CIOは役員と協力してゴールの定義を行い,データ決定のフレームとして使用する。主な活動に対して分析的な優先順位の割り当てを行い,意志決定者のネットワーク地図を作成する。

2)BIインフラ投資を統合させる。接続されていないBIの購入は,他のコスト削減努力を妨害するため,CIOはインベントリBI支出を追跡して,1つのBIプラットフォーム基礎を選択する必要がある。保有しているものを確認したら,プロセス基礎と同様に優先順位を確定して責任者を確認する。

3)分析をビジネス速度管理(BVM)に関連付ける。CIOはおもな優先順位事項にBVMを適応して,分析アプリケーションが行動に導く情報を確実に提供するようにしなければならない。BI投資をBVMフレームワークに割り当てることにより,企業は変化が容易に認識でき,データの相関関係と統合に基づいて行動を決定できるようになる。分析による推奨からのフィードバックに基づいたビジネス工程を学び,ビジネス行程を変化させる。

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