韓国のSamsung Electronicsが現地時間1月20日に,4GバイトのDouble Data Rate(DDR)モジュールを発表した。サーバー,ワークステーション,スーパーコンピュータなどに向ける。

 4GバイトのDDR DIMMは,0.10μmルール製造技術を用いた1GビットのDDR SDRAMを36個使用。各DDR SDRAMは266M~333Mbpsの伝送速度を提供する。パッケージは400mil TSOP type IIを採用。Samsung社は2002年12月に1GビットDDR SDRAMの開発を完了しており,2003年後半に量産体制に入るという。4ビット,8ビット,16ビット構成を用意する。

 「当社のメモリー技術は次世代システムの構築を可能にする。大手メーカーとの密な協力体制を通じて,新たな高密度DDRメモリーが高度なコンピューティング・システムの実現を促進するだろう」(Samsung社Memory Product Planning and Engineering部門上級バイス・プレジデントのJon Kang氏)

 ちなみに米GartnerのDataquestによると,1GビットDDR SDRAM市場は2006年に74億ドル規模に達するという。

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