ドイツのSiemensは米国時間1月20日に,米国消費者の携帯電話利用に関する調査結果を発表した。それによると,米国消費者の65%が携帯電話を所有しているという。

 この調査はSiemens社が米TeleNationに委託したもので,18歳以上の米国消費者1000人を対象に実施した。

 現在所有している携帯電話の長所として,「コスト」(66%),「使い勝手の良さ」(62%),「機能」(59%)などの要素が挙げられた。また,半数以上が「評判」と答えており,「外観」(37%),「個性」(20%)などの表面的な要素に対する評価は低かった。

 男性にとって最も魅力的な要素は,「豊富な機能」(65%)だが,女性にとっては「価格」(72%)だ。携帯電話の外観が魅力的な要素と回答したのは,男性(42%)の方が女性(32%)よりも多かった。

 その他,主な調査結果は以下の通り。

・回答者の56%が携帯電話を仕事と娯楽に利用しており,仕事のみに利用している割合は36%だった。35%は携帯電話を常に持ち歩き,生活上に欠かせないと答えた。約20%は現在利用している携帯電話から新しい携帯電話に買い換えたいと考えている。なお,自分の携帯電話に満足していない人は,男性よりも女性が多かった。

・回答者の約10%は,自分の携帯電話が「洗練されていて素敵だ」と気に入っている。5%は「地味でじれったい」または「魅力に欠ける上,安定していない」と回答した。一般的に,55~64才のベビー・ブーム世代の人は,自分の携帯電話に満足していない。この年齢層は,自分の携帯電話を「シンプルで実用的」あるいは「地味でじれったい」と表現する回答者が多かった。一方,これより若い世代の回答では「シンプルで実用的」と「可愛らしくて親しみが持てる」が最も多かった。

・携帯電話を買い換える場合,「丈夫で信頼できる」(85%),「シンプルで実用的」(74%),「可愛らしくて親しみが持てる」(34%),「セクシーで洗練された」(27%)電話機を求めることが明らかになった。

◎関連記事
「米国の消費者がもっとも依存する個人向け技術デバイスは,携帯電話でなく家庭向けパソコン」,米Voca Groupが発表
「2003年に携帯電話加入者は増えるが3Gは期待外れ」,米社が世界無線通信業界の状況を予測
「2002年の携帯電話機出荷台数は前年比1.8%増,“史上最悪”の2001年を経て復調へ」,と米IDC
「世界の携帯電話ユーザー,2006年には19億人に」と米ストラテジー
「携帯電話機事業は収益確保難しく,先行き厳しい」と米データクエスト
米モトローラ,独シーメンス,エリクソン,ノキアによるモバイル・ゲーム標準化団体が仕様第1版を公開
「米国人の携帯電話使用に対するマナー意識が高まっている」,米企業の調査
「危ないのに止められない」,携帯電話利用の5割が「運転中」と米ガートナー

[発表資料へ]