米Sun Microsystemsは米国時間1月16日に,2003会計年度第2四半期(2002年10月~12月期)の決算を発表した。売上高は29億1500万ドルで,前年同期の31億800万ドルに比べ6%減少した。ただし,前期の売上高に比べると1億6800万ドル増(6%増)だった。

 純損失は22億8300万ドル(1株当たり損失は72セント)で,前年同期は純損失4億3100万ドル(1株当たり損失は13セント)。Sun社によると,先日発表したリストラ策に関する費用3億5700万ドルは同期に計上したという(関連記事)。前期の純損失は1億1100万ドルで,損失が21億7200万ドル増えた。

 研究開発費(400万ドル),株式投資による損失(1100万ドル),税金の免除(2億400万ドル)など,一時的な費用/利益を除いた場合の純利益は1000万ドル(1株当たり利益はわずかにプラス)となった。前年同期の同条件の純損失は9900万ドル,前期は純損失7800万ドルだった。

 同期の粗利率は43.3%で,前年同期に比べ6.7ポイント,前期に比べ2.1ポイント増加した。

 同期の業績について,Sun社CFO兼コーポレート・リソース担当上級副社長のSteve McGowan氏は「厳しい経済状況のなか,前期比で売上高と粗利率の増加,営業費用削減,事業によるキャッシュ・フロー獲得を達成でき喜ばしい」と述べている。

 なお米メディアの報道(CNET News.com)によると,Sun社は採算性を取り戻すため,経費削減の目的で2002年秋より従業員4400人のレイオフを開始したという。

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