米EasyLinkは,大企業と中小企業との間の電子トランザクションを支援するファイル変換サービス「File Integration Service」を米国時間1月16日,発表した。

 File Integration Serviceは,中小企業が大容量のトランザクション・データを大企業とやりとりできるようにする。中小企業が「CSV」や「Excel」などの形式のデータをEasyLink社に送り,EasyLink社がそれをEDI(Electronic Data Interchange)やXML(Extensible Markup Language)といった大企業で利用されている形式に変換して送信する仕組みである。

 「現在,電子的に処理されている企業間のトランザクションは全体のわずか20%。多くが電話,ファクス,郵便で行われている状態だ」(EasyLink社)

 File Integration Serviceは,ビジネス・トランザクション支援のサービス・スイート「Trading Community Enablement(TCE)and Management Services」の1つ。TCE and Management Servicesは,EDIハブでさまざまなパートナ企業と電子形式のやりとりを可能にする。主なサービスは以下の通り。

・「Web EDI」:ブラウザ・ベースのデータ入力により,EDI対応/非対応のパートナ企業と効率的に書類を電子形式でやりとりできるようにする。

・「Production Messaging」:用途に応じてトランザクションをさまざまな形式に変換して送信する。既存のERPやCRM,データベース駆動型プロダクション・システムとの統合用。

・「Document Capture and Management Service」:紙媒体の書類をデジタル・データに変換し,大企業のシステムで直接処理できるようにする。

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