米Apple Computerが米国時間1月15日に,2003会計年度第1四半期(2002年10月~12月期)の決算を発表した。売上高は14億7000万ドルで,前年同期から7%増加。一時的な費用を含めた純損失は800万ドル(1株当たり損失は2セント)。前年同期は3800万ドルの純利益(希薄化後の1株当たり利益は11セント)をあげていた。

 10月~12月期の粗利率は27.6%。前年同期の30.7%から3.1ポイント低下した。海外の収入が,総売上高の43%を占めた。

 なお,一時的な費用を除いた場合,10月~12月期の純利益は1100万ドル(1株当たり利益は3セント)となる。

 10月~12月期に出荷した「Macintosh」は,前年同期とほぼ同様の74万3000台だった。

 「2003年は強力な新製品を送り出す。まず,先週の『MacWorld』で2モデルのノート・パソコンを発表した。我が社はこの不況下でも投資を続け,製品や販売チャネルの拡充に取り組んでいく。景気が回復した際には,成長の体制が整っているだろう」(Apple社CEOのSteve Jobs氏)

 Apple社CFOのFred Anderson氏は,「売上高が目標に達したことを嬉しく思う。10月~12月期は流通チャネル在庫を11%縮小した」と述べた。また,2003会計年度第2四半期(2003年1月~3月期)の見通しについて,「売上高は前期から横ばい。わずかに黒字を計上する」との予測を明らかにした。

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