米AT&Tが米国時間1月13日に,同社のローカルおよび長距離電話の加入者向けにインターネット・アクセスのファミリー・プラン「AT&T Internet Family Plan」を発表した。加入者は,月額23.99ドルで無制限のインターネット・アクセスが与えられると同時に,無償で「ゲスト」アカウントを2つ利用できる。

 この3つのアカウントは,同じ家庭内で使うこともできるが,米国内にいる家族や友人に使ってもらうことができる。従って,AOLが提供するアカウント1つとほぼ同じ値段で,複数のコンピュータを持つ家庭において最大3人までが同時にそれぞれインターネットにアクセスできる,という。

 料金は,同社の電話サービスと同じAT&Tアカウントに自動的に請求されるため,毎月請求書が送られてくることはない。2003年3月1日までに申し込んだ加入者には,同サービスが1カ月無償で提供される。

 米Forrester Research社によれば,米国家庭の5分の1が複数のコンピュータを所有している。また,1台しか所有していない家庭の71%が2台目の購入を予定しているという。

 「米国においてパソコンはテレビのように一般的なものになった。そして家族での共有も増加している。同サービスにより,手軽な価格で3人までがインターネットに接続できるため,家族内の順番待ちによる“いざこざ”が解消される。また親,兄弟,友人にあげれば,連絡を取り合うための価値のある贈り物になる」(同社)

 同プランでは,6つの電子メールID,インスタント・メッセージングとチャット機能,アンチ・スパム機能,アンチ・ウイルス機能,ペアレント・コントロールのソフトウエアも提供する。

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