ソニー・コンピュータ エンタテインメントの米国法人Sony Computer Entertainment America(SCEA)は,2002年11月から12月にかけてのホリデー・シーズン中,北米市場でPlayStation 2(PS2)関連ハードウエアを前年同期比25%増の500万台販売したと米国時間1月9日,発表した。

 ハードウエア製品のうち,PS2単体の販売台数は400万台以上にのぼった。これは前年同期に比べ42%多い販売台数である。月別に見ると,「11月は100万台超,12月はほぼ300万台を達成した」(SCEA)。

 また12月16日からクリスマスの週までの期間,PS oneも含めたPlayStation全体の販売台数は150万台以上になった。このため12月の売上高が前年同月に比べ46%増加したという。なおPS oneは,11月1日から12月31日にかけて100万台近くを販売した。

 「このホリデー・シーズンは,真の意味でビデオゲーム業界が試された時期だった。業界の成長が懸念されていたが,SCEAが製品の売上を伸ばし,懸念や不安を一掃した。ビデオゲーム業界は,2003年にさらに売上を伸ばすだろう。」(米DFC Intelligence社長,David Cole氏)

 PS2のオンライン・ゲーム参加者の数もホリデー・シーズン中に増加した。クリスマスイブから1月1日にかけて,20万人以上のゲーム愛好者がオンライン・ゲームを楽しんだという。Ethernetとモデムを搭載するPS2用「Network Adaptor」の累計出荷台数は,12月30日時点で40万台を突破した。

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