米Wind River Systemsは同社の「Cool Customer Design」アワードをザナヴィ・インフォマティクスのテレマティックス・システム「Xanavi CARWINGS」に授与したことを,カリフォルニア州アラメダと東京で現地時間1月8日に発表した。

 CARWINGSシステムはWind River社のリアルタイムOS「VxWORKS」と統合開発環境「TORNADO」を使用して開発され,日産自動車の「マーチ」に搭載されている。ほかの高級車向けテレマティックス・システムに比べ,CARWINGSは使いやすく,利用コストも大幅に抑えられるという。

 「CARWINGSは,ユーザーがテレマティックスに必要と考える機能をすべて提供する包括的なソリューション。たとえば,運転中の操作を可能とするハンドルに配置したスイッチ,ハンズ・フリーで電話するための音声コマンド・システム,音声ガイド,電子メール・アクセス,GPSによる現在位置表示などの機能を備える」(Wind River社)

 「画期的な自動車の情報化実現と,平均的ドライバへのテレマティックス対応機能およびサービス提供に向け,CARWINGSは大きな前進だ」(Wind River社オートモーティブ&インダストリアル事業部門担当副社長兼ジェネラル・マネージャのScot Morrison氏)

 ちなみにCARWINGSは工場オプションという設定で,価格は約4万9000円(約380ドル)。

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